【Maya】TimeEditorで溜め詰めの調整でヌルヌルな動きを改善

はじめに
こんにちは、今回はアイキャッチ画像がんばりました。うのたきです。
アニメーションを一通り付けてみたけど、なんだか全体的にヌルーっとしてて物足りない…。
もっと溜め詰めを入れて、テンポよくしたい…。
でも、この一通り付けた段階からモーションだけではなく、カメラやプロップ全部を個別に手直しするのは大変すぎる…!って時ありませんか?
そのような時に便利な機能がTimeEditorです。
Time Editorを使えば、コントローラごとに調整できるだけでなく、モデル・カメラ・プロップをまとめて調整できたりと、柔軟な編集が可能です。
今回は4年前に自作したへなちょこリグで作って、その時に付けたへなちょこモーションを使って比較動画を作ってみました。
やり方
① Time Editorを開く
【Windows】タブから【Animation Editors】>【TimeEditor】を開きます。すると新しく空っぽのTimeEditorが表示されます。

② anim_clipを作成
溜め詰めをしたいコントローラやカメラ等を選択し、左上の【File】> 【Add Animation from Scene Selection】を押すと、anim_clipが作られます。
このアニメーションクリップを分割して切り分けた部分を伸ばしたり縮めたりすることで溜め詰めを調整することができます。

③ クリップを分割&伸縮
分割したい箇所を選んで右クリック【Split Clip at Current Frame】を押すとアニメーションクリップが分割されます。
次に【Retime】タブ下の”王”みたいなマークのアイコンをクリックしましょう。
これが、クリップの伸縮を可能にするツールです。

④ 繰り返し調整
この操作を繰り返して、溜め詰めを入れたい部分を分割して伸ばしたり縮めたりしてどんどん調整していきましょう。

⑤ ベイクして反映
最後に、調整し終えたアニメーションクリップを全選択して右クリック > 【Bake】> 【Bake to Scene and Delete】を押すと、反映されるのと同時に、Time Editor上から削除されます。これで完了です!

Before / After 比較動画
こちらががTime Editor使う前と後の比較動画です。
以前はヌルヌルしてる動きだったのですが、溜め詰めできてますね!
・調整前
・調整後
注意点
便利なTimeEditorなのですが、使うにあたって注意点が二つあります。
注意点①:キーフレームがズレる
TimeEditorでアニメーションキーを伸縮しているため、キーが小数点フレームにあったり、同じフレームにキーが重なったりします。

・解決方法
フルベイクをしてあげるとキーが整数値にベイクされて良い感じになります
注意点②:データが残り続ける
TimeEditor上で削除しても、データは完全に消されていなくてtimeEditorのSourses内に残っています。

残っている状態で、更にTimeEditor使って微調整していくことでどんどんいらないデータ積まれていってシーンが重くなったり、強制終了の原因にもなることも…。
・解決方法
不要になったら削除してあげてください。
おわりに
Time Editorを使えば、手間をかけずにアニメーションにメリハリを加えることができます。
もしまだ使ったことがない方がいたら、ぜひ一度試してみてください!